Samsung Galaxy S8体験レビュー:夜を美しく撮れるフラッグシップ機種

編集者: 石橋 東雅日付: 2017.11.30

更新: 2022.01.21

Samsungが今年前半にリーリスしたフラッグモジュール Galaxy S8 / S8+は5月1日に発売されました。私たちが今回体験したのはゴールデンカラーのS8です。外見、カメラなどを詳しくご説明いたします。

外見

S8を手にして初めて気づくことはその高い画面占有率です。画像から見ればなんとも思わないが、実際手に入るとやはり違うなと感じます。見た目は良いかどうかは置いといて、こんな独特なデザインはとても新鮮です。S7 edgeはもう時代遅れで、重いと感じさせます。S7 edgeに比べると、S8のほうはバランスがいいです。

前後のガラスの弧度は全部3Dレベルに合わせる以上、中央にあるステンレス鋼製の枠もミラー効果のために艶出しされて、艶消し仕上げではなくなります。ガラスと金属の間の隙間も狭くなり、手触りはもっとスムーズになって、艶出し済みの卵石のようです。本体は滑らかすぎるのですが、基本的に手触りはいいです。これは業界においてもはじめて片手で自由自在に操作できる5.8インチのスマホです。

しかし背面に目を向けると、S8への情熱はすぐ冷めます。S8の背面デザインはサムスンのいつものスタイルです。慣れすぎたと飽きてしまう感じも出ます。そして、指紋センサーの位置もあまり便利ではない指紋認証機能をユーザーに示します。だが、S8のデザインの改善ポイントもないとは言えません。例えば、S8のメージャーレンズの枠はより細くなり、レンズもS7 edgeよりぴったり合っています。今回体験したゴールデンカラーのスマホに比べると、黒色の方は一体感があり、見た目がいいと思います。

力一杯で押すとバイブレーションするバーチャルホームボタンは小さいが感度が高いです。特に実体ホームボタンに慣れていたユーザーには不可欠なUXです。前のモジュールの曲面機能を受け継ぎ、ショ—トカット欄は残されます。Bixbyがあるのでよく使うアプリとBixbyを合わせて推薦する方が実用性があると見えます。そのほか、S8のスクリーンの大きさは特別で、全てのアプリを最適化するには時間はかかりましょう。

スクリーンの大きさを対応するため、Androidによくあるボタンは半透明になり、アプリページに浮かび、画面のコーナーに置かれる場合もあります。韓国メディアの報道によると、S8最初のデザイン計画は指紋センサーをスクリーンに残すことだったが、技術問題が起こって背面にしたとのことです。今回のホームボタンについているバイブレーションフィードバック機能を考えると、次回このモジュールには大きな変革があるでしょう。

カメラ

前代を継承し、S8のカメラは相変わらず魅力的に見えます。昼間での撮影効果はS7 edgeと大差ないが、夜での撮影効果はもっと優れています。最近の利用したSony Xperia XZ Premium、または手元になるiPhone 6sに比べると写真の細部が明瞭に撮られ、そして写真の明るさは非常に素晴らしいです。ただ、写真と目で見た景色は差があり、特に夜で撮影する場合、その差は大きくなります。

発表会ではS8のカメラに関してはあまり触れていませんが、前代に比べると、メージャーレンズの規格はほぼ同じで、ただS8に搭載しているのは新しいバージョンのDual Pixelです。この技術により、CCDはフォーカスだけでなく、センサーにも使えます。単位画素面積が1.4µmです。これが景色の細かい部分まではっきり撮れる原因でしょう。

全体的に言うと、細かい部分やイメージの明るさを保証できるので、S8を使って昼間に室外でもしくは明るい室内で写真を撮ると素敵な写真が出ます。しかしほかのスマホとの差は小さいです。平日にはただスマホのスクリーンで撮った写真を鑑賞するのなら、それは耐えられない差でもないです。

そして夜で撮影する場合、Dual Pixelが高いフォーカススピードをもたらすので、勝手に景色を撮っても失敗率は低いです。S8を使って目でちゃんと見える夜景を撮れます。ただし、露出レベルが高いため実際のところに相応しくないくらい明るいです。ともあれ、夜で撮られる効果はスマホの中では随一です。

今回もGalaxy S8との夜での撮影機能について比べてみましょう。XZ Premiumのひとつのメリットは色合いの精度です。見た景色をそのまま撮りたいもしくは色の調整がお嫌いなユーザーは気に入るでしょう。しかしS8は暗い環境での撮影成功率、細部までの撮影効果、フォーカス速率や明るさに関してはXZ Premiumより性能がいい。

これはiPhone 6sのカメラと同じレベルではありません。外での昼間撮影なら比べる価値があります。S8を使って室内で撮った写真は露出レベルが高いため実際のところに相応しくないくらい明るいです。そういう場合はiPhone 6sの勝ちです。

新機能

今回発表されたS8は昔からの数字パスワード、パターンロックや指紋認証のほかにも顔認証や虹彩認証機能が追加されています。顔認証は安定していなくて、想像より遅いです。しかし、光、スマホを持つ角度やメガネに影響されやすい虹彩認証より実用性があります。

正面から携帯を持つ時、メージャーレンズには触れやすいため、S8の指紋センサーに不満を持つユーザーが多いです。でも、本センサーは少し触れるだけでスマホをアンロックして起動させるメリットがあり、そして認証スピードも速いので、たまにスマホの正面を下に向けると役に立つこともあります。顔認証と虹彩認証はその一つしか選べないし、Samsung Payはもうすぐ発売開始になりますので、これから顔認証+指紋センサーは安全性と便利度を両方保証できる組み合わせになる可能性があります。

注目すべきなのは、S8では指紋認証を通じて、Alway-On Displayのページから直接にアンロックしてメインメニューに入ることができます。それと比べて、顔認証や虹彩認証の場合には、またホームボタンか起動ボタンを押す必要があります。操作が一つ増えるだけでも、その使い心地が悪くなります。

まとめ

今回Samsungが発表会で主役としてリーリスされたAIアシスタントの音声対応言語が少ない、そしてSamsungのアプリのみ対応するため、あまり便利とは言えません。Galaxy S8を購入する理由にはなりません。

そして、本体の左側の音量調節ボタンの下にはBixbyを起動するボタンがあります。現時点では、Bixbyの起動時間を制限できるオプションが欲しいですね。S8が台湾でリーリスされたとき、このポイントを考えたせいかもしれませんが、Bixbyについて詳しく紹介していませんでした。ただ、Bixbyの類似画像検索機能について触れました。

写真に写っているスポットやビルを認識できますが、その機能はいまいちで、ユニークな機能ではないので、ユーザーはGoogleの画像検索機能を使ったほうがマシだとも言えます。ホーム画面に左にスライドするとBixbyの専属ページを表すことはいいですが、サポートデバイスが不足である以上、今やれることはあまりにも少なすぎます。

そのほか、iOSに比べると、S8のUI変換動画にはとぎれとぎれになる場合もあり、ゲームを遊ぶ時もiOSのようにスムーズに動けません。Appをしばらくオンにすると、状況が悪化します。使う心地はあまり良くありませんが、比べなかったら気付きませんでしょう。

とにかく、スマホの違いが少なくなり、追加できる機能も少なくなった今でも、S8はカメラやデザインに優れるスマホです。Galaxy Note 7の爆発事件を経て、新しいモジュールの開発のポイントは明らかに外見やガラスの製作に移りますが、将来改善できるポイントはまだ残してあります。

Bixbyや曲面スクリーンの使用、指紋センサーとガラスパネルの融合、又は今バイブレーションのフィードバックだけが可能なHomeボタンの機能を増やすことなど、様々な改善ポイントがあります。しかし、残念ながら、これらのポイントのアップデートはOSアップデートだけではできず、スマホを変えることでしかできません。

今S7 edgeを利用しているユーザーはもしS8を購入したら、より長いスクリーンとよりいい手触り以外、アップデートした実感はないかもしれません。 Galaxy Note 8又はS9がリリースされてからご購入を決めたほうが良いと思います。

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