ソニー Xperia XZ1のレビュー:世界初のAndroid 8.0 Oreo搭載、高性能を持つ

編集者: 石橋 東雅日付: 2017.12.08

更新: 2022.01.21

8月31日、SonyがIFAで2017年下半期の主力製品――Xperia XZ1 & XZ1 Xperia XZ1 & XZ1 Compactを公開しました。この2つの製品と公開済みのXZ Premiumで、2017年の主力製品ラインが完成されます。この製品ラインナップは、昔のZ5シリーズを想起させます。今度のSonyが風変わり、発表してから一週間内でXZ1を発売させ、XZ1 Compactも9月内で正式リリースされました。ここで、Android 8.0 Oreoが搭載されたXperia XZ1の性能をまとめましょう。

デザイン

XZ1 & XZ1 CompactとXZ Premium は2017年のソニーの主力製品として、そのデザインのスタイルも統一されています。Loop Surfaceデザインスタイルと金属素材を組み合わせて、前世代のXZ/XZsよりも統一感をもたらせます。XZ Premiumはガラス風のUnified Designスタイルの代表というのなら、XZ1は金属風のUnified Designスタイルの代表といえます。

XZ Premiumと比べると、XZ1の最大の違いは5.5インチ、1080pのディスプレイです。4Kディスプレイと比べる性能のデータが弱いですが、HDRなどのテクノロジーがそのまま保持されています。XZ Premiumと同じく、3つのディスプレイモードを提供します。XZ Premiumのディスプレイの素晴らしさを考えると、XZ1は少々予想はずれですが、明るさといえば、XZ Premiumより優れています。

XZ Premium、Galaxy S8、LG G6などのモデルがHDR機能をサポートするのに続いて、XZ1もNetflix HDRへのサポートを提供しています。

予想内のシステム性能

世界初のAndroid 8.0 Oreo搭載モデルとして、Google Pixel以外公式で提供されている唯一のAndroid 8.0 Oreoを体験できるモデルです。凄そうに聞こえますが、実際に使ってみると、かなり使いやすいです。Android 7.0にアップデートしたSonyのモデルに比べると、設定などのUI画面が変わっただけようです。もしかしたら最大の変更はバージョンかもしれません(笑)。もちろん、多画面モードやもっと厳格な権限管理機能などはもう追加されました。

XZ1 と XZ Premiumのスペックは完全に同じです。CPUはSnapdragon 835 MSM8998 2.45GHz オクタコアで、RAM容量は4GBです。XZ Premiumと同じく、UFSを搭載しています。何せSonyの機種なので、性能は売りではないかもしれません。

新機能:「3Dクリエイター」と「笑顔先読み撮影」

発表会では、Sonyが新機能「3Dクリエイター」を発表しました。簡単で言えば、スマホで直接物体や人の顔の3Dモデリングを作成します。しかし体験してみれば、娯楽感覚で使えるしかありません。人の顔や頭部をスキャンすることが便利ですが、スキャンするには、移動するための空間が必要です。操作の高い精度も必要で、フードのスキャンや自由スキャンは失敗しやすいです。顔の変形も起こりやすいので、この機能がさらに最適化されればいいですが…と考えてしまいます。ちなみにこのアプリを使うにはゲームみたいに「クリア」しないと、フードスキャンや自由スキャンをアンロックできません。

操作中、一番大きく感じられるのはSnapdragon 835の効率はずごくいいです。スキャンが全部終わったらモデリングがすぐ完成できますが、カメラや本体がちょっと熱くなります。きっと、「3Dクリエイター」が必要とする性能が高いでしょう。なので、古いモデルもこの機能を使える可能性が低いです。

カメラ部分といえば、XZ1 与 XZ Premiumのスペックはほとんど同じです。ですから、主な性能の差はソフトウェア方面でしょう。写真を撮る画面はほぼ同じですが、シャッターの速度をようやく設定できるようになりました。

新機能として、笑顔予測撮影や連続撮影が追加されました。最大で100枚の連続撮影ができます。以上の機能は、XZ Premiumのアップデートでの追加が期待できます。

バッテリー容量

Xperia XZ1の厚さが低くなりますので、バッテリーの容量は2700mAhしかありません。バッテリー管理は優秀ですが、実際で使ってみると、2時間の使用でバッテリーが77%残り、Snapdragon 835を使用するモデルの中でもバッテリーが弱いです。主にゲームでバッテリーの使いは激しいですから、ずっとゲームをしなければ、一日くらいは耐えられるでしょう。

充電はだいたい2時間かかります。正常な時間ですが、バッテリーの容量を考えるとやや遅いです。ですが、SonyのQnovoテクノロジーで、20% から 70%の速度はそれなりに早いです。

ソニーのフラッグシップスマートフォン

今年、Sonyの3つの主力製品は昔のZ5シリーズと同じく、XZ Premium、XZ1 から XZ1 Compactまで、大きいから小さいモデルを選べられます。しかしSnapdragon 835とUFSの組み合わせは昔よりずっと優秀です。小さい画面と最新鋭の性能を選ぶならXZ1 Compact、ディスプレイに拘りがあるならXZ Premium、XZ1は大きさとディスプレイのバランスを取っているモデルです。逆に言うと平均で、特色がないとも言えます。

もしSonyスマートフォンの外見とUXPシステムがお気に入れれば、XZシリーズはここ数年来一番おすすめのSonyスマートフォンです。どちらを購入するのは個人の好みによるですが。

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