vivo X20のレビュー:バランスがよく、快適にスマホゲームが遊べる、優秀なベゼルレス端末

編集者: 石橋 東雅日付: 2017.12.07

更新: 2022.01.21

2016年の頃、XiaomiMIXが初めて「ベゼルレス」という言葉を中国のAndroidユーザーたちに持ってきたというのならば、2017年はベゼルレスが中国に全面的に普及して、中華系スマホのブームの一年とも言えます。アジアでは、サムスン、LGのベゼルレスモデルスマホは今年初にて世界の市場に投入されます。そして、下半期になるとたくさんの中華系スマホもそれに追い、次々とベゼルレスモデルを発表しました。そしてその中に、今回の主役のvivo X20も含まれています。今回は幸い、7日前に検証用の端末を手に入ったので、7日間じっくり検証した後のレビューで皆様にvivo X20のいいところを紹介します。

外見

vivo X20を手にすると、その金属の機体は同じ中華系スマホのOPPO R11とOnePlus 5に似ていると感じます。スマホのボディは薄く、軽く見えるように、やや曲線のある背面、そして枠から背面まで滑らかですから、手触りがよいのです。

次、正面の18:9アスペクト比とベゼルレスはvivo X20の特徴とも言えます。このモデルで画面占有率が85.3%までもなっており、左右のベゼルは1.8mmまでに縮めて、さらに上下のデザインも普通の携帯と比べて半分になり、7.7mmと8.1mmに設定されています。それでvivo X20の機体サイズは5.5インチのスマホと同じぐらいであっても、そのスクリーンはサイズが6.01インチにもなり、機体の正面のほとんどを占めています。

機体の細部から見ても、vivo X20は完璧です。正面の2.5D曲面ガラスの下にあるハイライトエッジで携帯の側面にはつやが出て強い光沢感が溢れます。背部のプラスチックなのアンテナとスマホの金属の色むらは程よく、内蔵U型式のアンテナのデザインで2本のアンテナがなかなか見えない、金属の機体の一体感を保ってくれました。

vivo X20の背部にあるカメラはセンサーとレンズの体積で出っ張るように作っていますが、他の撮影用スマホのようにただ「カメラを凸にする」と違い、カメラの周りに曲面を付け、ディスプレイと同じように「2.5D」の効果を付けるためにはかなり工夫が凝らされています。

また、今年のハイエンドスマホは3.5mmのイヤホン端子を「切り捨てる」トレンドがありますが、vivo X20は親切にイヤホンを処分していません。しかし、今年のハイエンドスマホとして、vivo X20はQC(クイックチャージ)があるものの、Micro USBの端子をUSB-C端子に変えなかったことがすこし残念です。

ベゼルレスディスプレイ

vivo X20のベゼルレスディスプレイという本題に戻りましょう。このディスプレイは初代のXiaoMiに類似し、カーブのある四角形をしています。その為、vivo X20のディスプレイの対角線の長さが6.01インチではなく、6インチになっています。AMOLEDパネルを採用した為、vivo X20の画面はコントラストも色域(彩度)が極めて高く、また待機の時も時間やお知らせを表示できるAlways-Onの機能をも持っています。もちろん、AMOLEDパネルの単一ピクセル自体が「自発光」の素子を持つために、待機中の画面表示はほんの一部のピクセルを光らさせばいいので、バッテリーの消費は完全にコントロール可能です。

画面の表示精度から見て、vivo X20の画面は2160*1080解像度を持ち、18:9の独特なFHD(つまりFHD+)です。6インチサイズのスクリーンでこのような解像度なら、画素密度は403ppiを超えています。400ppiを超えるスマホは画面の表示精度には心配がいらないと言ってもよいのです。vivo X20の表示精度は確かに十分です。

システム

もちろん、vivoのメイン製品にはいつもHiFi付きですが、今回のvivo X20には日本のAKMのDACチップ「AK4376A」が搭載されており、イヤホンを生かすことができます。テストにより、vivoのDeepfield音響効果は低周波を強調しているため、EDMやHip-Hopなどの低周波音の多く、リズム感のある音楽を聴くのに適しています。

システム上、vivo X20はAndroid 7.1.1対応のFuntouch OS 3.2が搭載されており、機能もこの前の3.1バージョンのさまざまな特性をまとめています。その中で一番重要なのは、ゲーム機能の向上です。不必要な通知を入らせない、自動的な温度コントロール、さらにゲーム内のキーパット設定など、それでvivo X20でスマホゲームを遊ぶ心地もよくなれます。

では、Funtouch OS 3.2には何か他の新しい特性がありませんか?もちろんあります。新バージョンのシステムは操作のスピードを重視し、強化した後のvivoはアプリを開く時に前より迅速になります。それから、X20のサイズが大きいフールスクリーンに合わせて、Funtouch OS 3.2は画面分割モードにさらにゲームのPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)[Good]を追加しました。ゲームの中で指3本を使い下へスライドすれば、メッセージに返信したらすぐにゲームに戻れるように小窓でWechatやQQなどの画面は表示されます。

性能上、vivo X20は「Snapdragon 660」を搭載しています。今度のモデルはISP、DSPとModemが去年下半期の「Snapdragon 821」と同じ型式で、Kryo 260の8コアのCPUにも誠意が感じられます。GPUの性能は「Snapdragon 821」に劣る以外に、基本的には去年のトップ製品と匹敵できます。

そしてvivoもまた「Snapdragon 660」の性能をよく生かせています。4GBのRAMは大きくはないですが、vivoのFuntouch OSは各アプリにRAMを有効に活用させます。プロセス容量はメモリ容量以内にある限り、vivo X20はアプリの実行を保ちます。つまり、vivo X20のバックグランドは本物です。その為、4GBのRAMは日常のアプリの利用には十分でしょう。

性能といえば、vivo X20のスコアを参考にしてみましょう。新型プロセッサ「Snapdragon 660」は117133点の成績を取得しました。性能ランキングで中上位にあります。また、同じハードウェアを使うXiaomiNote 3に勝ちました。

前述では「Snapdragon 660」は「Snapdragon 821」ほど強くないと述べましたが、しかし、vivo X20は正式発表の前は既にスマホゲームに応じて高フレームレートモードとマルチコア・マルチスレッドを準備してあります。vivo X20を通じてはフルスクリーンに、高フレームレート、さらにマルチコア・マルチスレッドで心地よくゲームを遊べます。やはり楽しくスマホゲームを遊べるために携帯をデザインすることはすごそうに見える数値で誇りにすることより遥かに意味があります。現在「Snapdragon 821」が搭載しているスマホの中、一部はまだ高フレームレートモードにサポートしていないことを考えてみれば分かるでしょう。

撮影

撮影上、vivo X20は背部にデュアルカメラを搭載しています。フルピクセルデュアルフォーカスができる1200万画素のメインカメラセンサーにF/1.8のアパーチュア、昼間の画像解析はもう日常の記録には十分ですが、1200万画素が満足できないなら、vivo X20は複数写真で2400万画素、さらに最高4870万画素を合成できる超高画質モードを提供しています。ただし、超高画質モードは昼間に使うことをお勧めします。なぜならこのモードは容量が多く使われますが、暗い環境中カメラのISOが高く、超高画質モードでも細かいところまでは撮れない為、容量が無駄に使われますから。

普通、携帯のセンサーサイズは限られていますが、vivo X20の1200万画素のセンサーは1.28μmの単一画素面積があり、比較的にラチチュード(露出寛容度)と夜景撮影にやさしいです。底面積も哦同じ中華系スマホのXiaoMiMIX 2よりやや大きいです。また、今度のvivo X20はフロントカメラとインカメラはフルピクセルデュアルフォーカスができるようになり、自撮りにはやさしいアップデートです。

次に、vivo X20で撮ったサンプル写真を見てみましょう。

vivo X20の画像の解析力はいうまでもありません。vivo X20で撮った写真の色彩は精確にできています。彩度は程よく、唯一の欠点はホワイトバランスは色温がやや低いことで、X20システムの次のアップデートにて解決できるといいです。

高コントラストのシーンでは、vivo X2は自動的にHDRが介入します(もちろんHDRの使用は手動でも選べます)。HDRありの画面は暗いところも明るいところも明らかに改善されます。しかし、vivo X2は複数の写真の合体とコントラストを低くする方法で暗いところを明るくしますので、画面のグラデーションが少し下がるかもしれません。でも、そのほうがまた人の目で見た景色に近いです。

今回のvivoはX20では「Snapdragon 660」のSpectra 160 ISPチップとユニークなvivo画像キューブというDSPチップを採用しています。HDRはDSPチップに依存している為、vivo X20はHDR上での対処法は他の製品と違い、vivo自身の開発したDSPと算法を合わせた効果です。

前述でvivo X20はデュアルカメラを搭載していると述べましたが、それはカメラアプリでポートレートモードに入れば起動できます。Vivoのポートレートモードは物体のエッジでの処理は鋭く、サブカメラで捕らえる奥行き情報も正確的に判定できます。実際の効果は一眼レフカメラの物理の大きいアパーチュアのぼかし効果に似て、それなりに使い甲斐があります。

同時に、vivoX20は写真を撮った後にフォーカスとぼかしのレベル選択を提供しており、ビジュアル画面で写真のグラデーションを自由に調整することができ、違うところのぼかしを試すことができます。また、写真を撮った後にフォーカスすることも、焦点を変えることで画面の主体を変えることができます。ただし気をつけなければならないのは、撮影後のフォーカスは日常の風景撮影に適していますが、撮影主体がレンズに近い写真に適用しないことです。

夜景撮影と言えば、vivo X20は1200万画素のセンサーとF/1.8のアパーチュアでより多くの光を捉えられ、ISOを低くし、高い画面の明度でより多いディテールを保てます。サンプル写真もかなりのディテールを保てています。また、vivoの算法もノイズへのコントロールには非常に強いです。中華系スマホの中では、XiaomiやMeizuなどに勝り、高いレベルにあります。

バッテリー

バッテリーの持続時間[Good]については、vivo X20は3245mAhのバッテリーが内蔵されており、こちらは一日に5時間ぐらい長時間スマホを使用し続ける継続時間テストの結果では、まだ31%のバッテリーが残っています。どうやら一日に一回充電だけで済むでしょう。

継続時間テスト中は、vivo X20がゲームの高フレームレートモードの元で機体温度を測りましたが一番高くは36.9℃と体温に近いです。長時間ゲームしても携帯はそれほど熱くなりません。

充電のほうではvivo X20が適応するダブルエンジンクイックチャージというのはQC2.0のことです。充電の公称出力は18Wで、実測は9V 1.8A(16.2W)くらいです。0から100までの循環充電時間は80分以内です。

気をつけるのは、vivo X20はサムスンGalaxy S8と同じ、Always-Onモードに入ると保護機能が起動します。この時点のピーク充電電力は約10Wになるため、用事があって急速充電が必要な場合、一時的にAlways-Onモードをオフにしたほうがでしょう。

まとめ

全体的として、vivo X20はvivoの初めてのベゼルレスモデルとして、印象的なスクリーン、強力的な撮影効果とゲームを快適に遊ぶためのデザインなどの優れた点を持ち、十分にその価格に適っていると思います。また、バランスの取れた、ほとんどの面で欠点のない製品だと言えます。スマホを弄らず買ってから快適に使いたい人にとっては、vivo X20はかなり良い選択になるでしょう。

Copied title and URL